銘・精選

NEWS1 中国の通年で5%の経済成長目標は実現可能か?

 国家統計局は15日に、2023年5月の中国経済運営の成果を発表した。同局の付凌暉報道官は今年通年で5%の経済成長目標が実現可能かという質問に対して、「目下の状況から考えて、比較の対象となる昨年の基数が低いため、今年第2四半期(4-6月)の経済成長ペースは第1四半期(1-3月)を明らかに上回った。第3四半期(7-9月)、第4四半期(10-12月)になると、基数の上昇にともなって、経済運営は常態化した成長ペースに戻るだろう。通年で見ると、経済が通年の発展目標を実現する上でプラスになる支えが数多くある」と述べた。

 付報道官は、「今年に入ってから、経済・社会が常態化した運営を全面的に回復するにつれて、これまで押さえ込まれていた生産ニーズが反転増加した。各国の状況を見ると、経済運営が常態化した運営を回復すると、決まって反転が起きている。経済運営が徐々に常態化した運営を回復するのにともなって、徐々に緩やかな回復状況になるだろう」と述べた。

 付報道官は、「年初以来、中国の消費のポテンシャルが徐々に発揮され、経済成長を牽引する役割が増強している」と説明した上で、「中国が長期的に発展させ蓄積してきた物的・技術的基礎がしっかりしており、市場の可能性が広大で、イノベーション能力が増強され、困難を克服する条件、能力、信頼感が完全に備わり、経済の回復・好転を推進している」と述べた。

NEWS2 中国の若者が注目する「売れ残り食品のブラインドボックス」とは?

 中国の今どきの若者たちは夜8時になると、バーに向かうのではなく、売れ残り食品が入ったブラインドボックスを買いに行くというのがそのナイトライフとなっている。

 通常価格30元(1元は約19.5円)ほどのパンや100元ほどの寿司や軽食、20元ほどのコーヒーなどが入った、「売れ残り食品のブラインドボックス」を購入できるミニプログラムで注文すると、夜の9時以降に受け取ることができる。値段は定価の3分の1ほどだ。

当日に売れ残った食品を袋に入れれば、「売れ残り食品のブラインドボックス」の出来上がりだ。

 「売れ残り食品の販売」を最初に考案したのはデンマークのある会社で、アプリ「Too Good To Go」を開発した。同アプリのユーザーは現在、17ヶ国をカバーし、ユーザーは1260万人、提携する事業者は2万5000社以上となっている。同社の2021年度の影響力報告によると、2021年だけでも、5200万点以上の食品を節約した。

 「Too Good To Go」の何が入っているのかは受け取るまでわからない仕組みの「Magic Box」という機能が、「売れ残り食品のブラインドボックス」の雛形だ。消費者にとっては、「Magic Box」の中身はサプライズとなる。

 海外に端を発するこの新しい食品販売スタイルは、一部の国ではフードロスが問題となっている一方、一部の国では食糧不足が問題となっているという社会問題を解決しようというのが狙いだ。玩具のブラインドボックスは「高騰」することがあるのに対して、「売れ残り食品のブラインドボックス」は、安ければ安いほど人気となる。

 北京で暮らすCheneyさんと彼女は現在、朝食は全てこのブラインドボックスを活用しているといい、「ブラインドボックスに入っているのは当日焼いたパン。売れ残っただけだ。27元で、人気店の通常価格80元のパンを買うことができることも多い」と話す。

 そのため、Cheneyさんは、しょっちゅう夜の9時半以降にパン屋に行き、ブラインドボックスを買っており、「他の人のナイトライフはお酒で始まるが、僕たちはブラインドボックスで始まる」と話す。

 実際には、北京や上海、広州といった一線都市や成都や重慶、長沙といった都市の若者の間で、「売れ残り食品のブラインドボックス」が人気になりつつある。SNSでも、関連の書き込みが1千件以上あり、パンやミルクティー、水餃子、軽食などが入ったブラインドボックスがあるようだ。登場したばかりの新しいライフスタイルとして「廃棄予定の食品のブラインドボックス」を買う理由はたくさんあり、お得で環境保護につながると考える人や新しいことを試してみたいという人のほか、本当にブラインドボックスを活用して、ピンチを乗り切ったという人もいる。

NEWS3 呉江浩駐日大使「両国の青年が中日関係の素晴らしい未来を切り開くために青春の力を注いでほしい」



 在日本中国大使館はこのほど、青年外交官、在日中国青年学者、留学生と日本創価学会青年会員との交流イベントを開催した。呉江浩駐日大使は両国の青年と交流し、施泳公使、創価学会の西方光雄青年部長、両国の青年50人余りがイベントに参加した。在日本中国大使館ウェブサイトが伝えた。

 両国の青年は「『中日平和友好条約』締結45周年を記念する」をテーマに、「新時代の平和と友好の重要な意義を考える」、「私があなたに知ってほしい中国と日本」、「青年が中日関係の発展を促進するために果たすべき役割」の3つの議題をめぐり熱い討論を繰り広げた。

 呉大使は両国の青年への大きな期待を示し、「青年世代が両国関係の未来を担っている。両国の青年が交流を強化し、理解を増進し、友情を深め、友好の伝統を共に発揚し、友好事業に身を投じ、中日関係の素晴らしい未来を切り開くために青春の力を注ぐことを望んでいる」とした。

NEWS4 端午節連休の旅行価格が低下 海外旅行の予約12倍増、避暑地旅行が選択肢に

 端午節(端午の節句、今年は6月22日)の連休が近づく中、複数のオンライン旅行予約プラットフォームが発表したデータによると、同連休の旅行商品価格はメーデー連休に比べて軒並み低下傾向にあり、季節的な影響を受けてウォーターパークとラフティングが人気上昇中という。

 旅行情報メディア・馬蜂窩の6月13日時点の旅行ビッグデータによると、直近の1週間近くには「端午はどこへ?」の検索件数が前週比240%増加し、3日間の連休を利用して都市の郊外または「高速鉄道で2時間の旅行圏」に出かける近場の短距離旅行が多くの人の一番の選択肢だ。若者の中には「3日間の休みを取って8連休にする」計画を立てる人もいて、そうした人たちは新疆維吾爾(ウイグル)自治区、青海省、貴州省など長距離の目的地に目を向けており、新疆に関する検索件数がこの1週間近くで前週比400%以上増加した。

 旅行のスタイルを見ると、複数の地域で高温警報がたびたび発令されるのにともなって、本格的な夏シーズンを前に避暑地旅行を検討する人が増えてきた。

 同程旅行のデータでは、ラフティングとウォーターパークが端午節連休で最も人気の旅行キーワードで、中国国内の大型海浜エリアへの旅行の人気も急上昇し、同連休に旅行のピークを迎えるものと期待される。

 また海外旅行の価格が低下したことから、同連休に飛行機で3時間以内の目的地も多くの人の選択肢になっている。

 携程旅行網のデータによると、同連休の海外旅行予約件数は前年同期比12倍以上増加したという。

 同程旅行のデータでは、同連休には広州から出国する旅行客が最も多く、以下、北京、深セン、上海、杭州が続く。海外旅行客の65%が東南アジアを選択し、人気の旅行先はバンコク、プノンペン、クアラルンプール、マニラ、シンガポールだ。

NEWS5 総人口規模でインドに抜かれても 中国は引き続き世界一の労働者大国



 国連の推計によると、インドの人口が今年4月に中国を抜いたとみられる。人口大国の中国とインドがトップの座を交替したことは、中国の経済成長の原動力がインドより弱くなったことを意味するのだろうか。

 中国人口学会がこのほど開催した学術シンポジウム「人口の質の高い発展が中国式現代化を支える」において、中国人民大学人口・発展研究センターの研究者の李龍氏は、「経済成長は人口の規模と直接関係があるわけではない。人口の意義について考えると、経済成長の原動力に影響するものとして、生産年齢人口の総人口に占める割合や労働参加率など労働参加の要因、または教育や都市化レベルなどの労働産出の要因が挙げられる」と述べた。

 インドの人口規模は中国を抜いたが、中国の生産年齢人口の割合はインドをはるかに上回っている。李氏は、「インドの現在の年齢構造は経済成長にとって非常に有利なものであり、今まさに人口ボーナスの黄金期が到来したところだ。しかし一人当たり国内総生産(GDP)、平均寿命、教育レベル、都市化レベルなどを考えると、目下のインド経済の発展レベルは中国の1990年代後半にほぼ相当する程度だ。もう一歩進んで、インドの現在の経済発展段階に対応する発展段階にあった当時の中国の人口年齢構造と比較してみると、インドの生産年齢人口の割合は今後40年間にわたって、その時のインドの経済発展レベルと同等の経済発展レベルにあった時の中国よりも低い状態が続き、人口ボーナス期も中国を上回らないことがわかる。インドの人口の年齢構造の優位性は40年後になって顕在化するとみられる」と述べた。

 インドの人口規模は中国を抜いたが、生産年齢人口の割合は同等の経済発展レベルの時の中国よりも長期にわたり低い状態が続くとみられる。インドの生産年齢人口の労働参加率は中国との差が明らかで、中国は21世紀半ばにも引き続き世界一の労働者大国の地位をキープするだろう。教育レベルと都市化レベルの面では、インドよりも明らかな中国の優位性はこれからも経済成長を非常に力強く推進する役割を果たし続けるはずだ。

NEWS6 ファーウェイの「ハーモニーOS」、工業・金融・交通業界の140以上の商用設備をカバー



 12日に行われた2023年度開放原子グローバルオープンソースサミットのオープンアトム・オープンハーモニー・サブフォーラムの中で、華為(ファーウェイ)技術有限公司端末BG(ビジネスグループ)ソフトウェア部門の柳暁見副総裁は、「生態系の面では、すでに150を超えるパートナーが(オープンソースプロジェクトの)オープンハーモニーのためにいち早く寄与をしてくれており、累計17社のメーカーの31種類のソフトの流通版が互換性のテストに合格し、140を超える商用設備に応用され、教育、金融、交通、デジタル政府、工業など複数の業界をカバーしている」と説明した。

 開放原子オープンソース基金会の孫文龍理事長は、「これまでに、5100人を超える開発者がオープンハーモニーのコミュニティで1億行以上のコードを無料提供しており、中国国内のコード委託管理プラットフォームでのアクティビティインデックスはトップとなり、コミュニティでは150を超える業界のパートナーがコミュニティ共同建設に参加するとともに、オープンハーモニーをベースにして研究開発を進めている」と説明した。

NEWS7 形成されつつある中国独自のコーヒー文化



 西側世界にはコーヒー文化の長い伝統がある。早くも18世紀のフランス・パリの街には300軒以上のカフェがあったという。

 一方、現在の中国大陸部では多くの人がコーヒーについて体系的に認識するようになったのは、およそ1980年代以降だった。米国のスターバックスや香港のお茶レストランの中国大陸への進出から、現在の国内生まれのコーヒー新勢力まで、現地化を遂げたカフェがより多くなり、人々のライフスタイルを少しずつ変えている。中国人自身のコーヒー様式がゆっくりと形成され、中国独自のコーヒー文化が育まれている。

 北京のカフェオーナーの張一芃さんはコーヒーについて、「中国はこれまでずっと茶文化が中心の国だったので、コーヒーを飲む時に、何か一定の決まりがなければならないということはなかった。自分はコーヒーが好きだが、コーヒーの香りや味わいにこだわりすぎることはない。数多くの香り・味わいの中から、自分にぴったり合うものを見つけるあの感覚こそが、コーヒーのあるべき姿だと思う」と話した。

 2021年4月、瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)の大人気商品となった「ココナツラテ」が登場し、ドリップコーヒー業界全体の売り上げを伸ばしただけでなく、中国の消費者はコーヒーを飲み慣れないのではなく、「西洋式」のコーヒーに慣れないだけで、中国人は中国現地化したテイストのコーヒーを求めているのだということをよりはっきりと証明した。コーヒーの酸味と苦味を味わう欧米の消費者と異なり、中国の消費者はコーヒーとミルク、ココナツジュースが一体となった豊富な味わいをより好んでいる。

 現在、中国の消費者がコーヒーに求めるものは頭をスッキリさせるといった副次的なものから、コーヒーの味そのものへと回帰している。23年3月、ラッキンコーヒーは世界中でコーヒー豆を探し求めるようになり、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)優勝者のアンソニー・ダグラスさんが率いるチームのコーヒー豆バイヤーが、コーヒー豆生産の第一線に直接出向いて豆を仕入れるようになった。このことは供給源から品質をコントロールし、中国の消費者の口に合うコーヒー豆を選ぶ上でプラスになり、またグローバル産業チェーンにおける競争力を構築する上でもプラスだ。

 パナマのコーヒー豆は価格が高く、生産量が少ないため、大衆的コーヒーブランドにとってこれまでは高嶺の花だった。しかしラッキンコーヒーはパナマ産コーヒーを自社にとっての重要なステップであると考えている。そこでダグラス氏とラッキンコーヒーのバリスタがコーヒー農場を訪れ、工場を視察するなどして、高品質のコーヒー供給源と接触し、仕入れルートの開拓を進めている。

 ラッキンコーヒーはエチオピアで展開しているモデルはさらに一歩進んでいる。アフリカ大陸のエチオピアはコーヒーの主要生産地で、標高が2000メートル前後あり、昼夜の温度差が大きいことから、コーヒー豆の甘みが強くなり、高山地帯の肥沃な土壌がその栄養価を高めている。今年5月には、ラッキンコーヒーのエチオピア事務所が設立された。

 コーヒーチェーンにとっても、独立系のニッチなブランドにとっても、品質が競争で勝利する要因になる。こうしたことを直接示しているのは、最高級コーヒーのゲイシャのコモディティ化(市場価格の低下)だ。ゲイシャは「伝説のコーヒー豆」と呼ばれ、独特な風味と生産量の少なさから、2019年にはコーヒー豆コンテストで1ポンド(450グラム)1029ドル(1ドルは約140.5円)というの驚くべき高値をつけたが、今年6月初めにラッキンコーヒーの厦門(アモイ)中山路旗艦店では異なる産地のハンドドリップ・ゲイシャコーヒー3種類がわずか20元(1元は約19.6円)で販売された。

 ここから予測できるのは、将来は高品質のコーヒーが本当に一般庶民の手に届く可能性があること、中国のコーヒー産業も品質を競い合う時代に突入することだ。

 今、形成されつつある中国式のコーヒー文化について、三頓半珈琲の創業者の呉駿さんは、「将来はより深みを増した広がりとより多くの可能性が備わり、急速に発展する社会のプロセスの中、ぶつかり合うことでより多くの新しい味わい、スタイル、楽しみ方、そして新しい消費習慣が生まれることになるだろう」との見方を示した。

NEWS8 ビル・ゲイツ氏が「ハイブリッド米の父」袁隆平氏を称賛



 ビル&リンダ・ゲイツ財団の創設者ビル・ゲイツ氏が今月14日、4年ぶりに中国を訪問。そして15日に北京中関村東昇国際科学パークで講演を行った。その中で、ビル・ゲイツ氏は、「ハイブリッド米の父」と呼ばれる袁隆平氏を褒めたたえ、「人々の生活の質に影響を与えるカギとなる問題を解決し、世界の多くの人々が空腹を満たすことができるようになった」と語った。

 ビル&メリンダ・ゲイツ財団が発表した講演内容の全文によると、ビル・ゲイツ氏は、「袁隆平氏の成果に、私はずっと注目している。彼は、世界初のハイブリッド米の品種を育成し、中国の農業や経済を変えただけでなく、世界の多くの人を助け、養った」と語った。

 そして、「袁隆平氏は、50ヶ国以上の稲の科学者3000人以上を育成した。そしてこれらの科学者は経験を自国に持ち帰った。それにより、数十億人が生存し、発展することができた。これほどの革新的成果は唯一無二だ」とした。

 ビル・ゲイツ氏によると、ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、中国と西アフリカの稲の科学者の協力展開をサポートしている。西アフリカ諸国で展開されている一部のテスト事業では、現地で50%の食糧増産を実現できる可能性があることが分かっている。このような協力のスタイルは、全世界で普及させる価値があるとしている。

 またビル・ゲイツ氏は、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)やテスラのイーロン・マスクCEOに続いて中国を訪問したビジネス界の大物となっている。新華社の以前の報道によると、ビル&メリンダ・ゲイツ財団は2007年に北京事務所を開設し、2008年に初の中国プログラムを始動した。2019年11月に中国を訪問した際、ビル・ゲイツ氏は中国が健康や貧困者支援の分野で上げている大きな成果や、中国が国際協力や世界の持続可能な発展を促進するうえで、多大な貢献をしていることを高く評価した。

NEWS9 成都と香港特区結ぶ高速鉄道が7月1日に開通へ



 香港MTRの公式サイトで、7月1日から運行を始める四川省の成都東駅と香港特別行政区の西九竜駅を繋ぐ高速列車のダイヤと乗車料金が正式に発表された。1日1往復の運行で、成都東駅から香港西九竜駅までの所要時間は10時間7分、香港西九竜駅から成都東駅までの所要時間は9時間52分となっている。

 MTRの発表によると、7日1日から香港特区と四川省を結ぶ高速列車の長距離路線を増設する。この高速鉄道の運行開始による新たな停車駅は、四川の成都東、楽山、宜賓西の3駅となる。これで、香港特区の高速鉄道網は、中国全土の69駅をカバーすることになる。

 香港特区区間の高速鉄道にとって、増設される成都東線は、重慶市、湖南省、貴陽市に続いて、中国大陸部の西南部と繋がる新路線となる。新たに繋がることとなった3駅はいずれも、観光やビジネス目的で香港特区の住民がよく訪問する地域となっており、旅客に新たな移動手段の選択肢が提供される。また、四川省と香港特区の人員往来がさらに促進され、関係が強化されることになると期待されている。

 公式サイトはチケットの公示価格と販売価格も発表。販売価格が公示価格を上回ることはないと明示しており、子供の販売価格は、大人の公示価格の約半額と規定している。価格は人民元表示で、香港ドルの価格は為替の変動に基づいて毎月調整される。

 価格は、二等席、一等席、特等席、ビジネスクラスの4クラスに分けて設定されている。例えば、成都東駅から香港西九竜駅を見ると、二等席828元(1元は19.7円)、一等席1326元、特等席1492元、ビジネスクラス2486元となっている。

NEWS10 ライチをたくさん食べると「飲酒運転」と判定されるワケは?

 「本当にお酒は飲んでいないのに、飲酒運転の判定が出た」と飲酒判定の「証拠画像」付きの書き込みが微信(WeChat)のモーメンツに最近投稿され、話題を集めている。そして誤判定の原因はなんと、新鮮なライチを食べたからだったという。長沙晩報が報じた。

 ライチが旬の季節になると、モーメンツでは、ライチをたくさん食べたあとアルコールチェックを受けると、「酒気帯び運転」、ひいては「酒酔い運転」と判定されたという書き込みが増える。

 ライチを食べると、「酒気帯び運転」や「酒酔い運転」と判定されてしまうのはなぜなのだろうか?この噂は本当なのだろうか?湖南航天医院薬剤科の馮桂梅主任薬剤師によると、答えは「本当」だという。中国では血中アルコール濃度が100ミリリットル中20ミリグラム以上から100ミリリットル中80ミリグラムまでの場合、「飲酒運転」と判定される。交通の安全を確保するために、交通警察は通常、息を吹くタイプのアルコールチェッカーを使って、飲酒運転の有無を判定する。では、ライチを食べると、なぜアルコールが発生するのだろうか?

 馮主任薬剤師によると、まず輸送の過程で、ライチに含まれる糖分が発酵してアルコールが発生する。また、ライチは糖分の高い果物なため、その糖分を大量に摂取すると、それが口の中で細菌の養分となり、アルコールが発生するという。主にその2つが原因となり、ライチをたくさん食べると、「飲酒運転」と誤判定されてしまうとしている。

 ではライチを食べたことが原因で、「飲酒運転」と判定されてしまった場合はどうすればいいのだろうか?馮主任薬剤師は、「水でうがいして、しばらく休んでから、もう一度チェックを受ければいい。どうしてもアルコールが検出される場合は、血液検査を受ければ真相が分かる。血中アルコール濃度は、動かぬ証拠で、誤判定の場合は必ず分かる」とし、「不必要な問題を避けるために、車を運転する前は、ライチをたくさん食べないようにしたほうがいい」とアドバイスしている。


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